2026年の全日本シニアバドミントン選手権大会は、広大な北海道を舞台に開催されることが決定しています。例年とは異なり会場が複数の都市に分散するため、移動手段や宿泊先の確保には早めの戦略が必要です。
今大会は年代によって開催日程が分かれているため、自分の出場クラスがどの期間に該当するかを正確に把握しなければなりません。北海道の秋は気温が下がる時期でもあり、プレー環境への適応も勝敗を分ける鍵となるでしょう。
この記事では、大会に向けた準備を万全にするために必要な情報を整理しました。
- 開催日程と年代別のスケジュール
- 道内に分散する各会場の詳細
- 移動距離を考慮した宿泊戦略
全日本シニアバドミントン2026の大会概要と日程
2026年度の第43回大会は、北海道各地を使用した大規模な分散開催となります。ここでは決定している日程や会場、参加するためにクリアすべき条件について詳しく解説します。
年代別で異なる開催期間の確認
2026年の大会は参加者の増加と会場キャパシティを考慮し、年代によって大きく2つの期間に分けて開催されます。60歳以上の部は10月24日(土)から26日(月)までの3日間で行われ、主に室蘭市などが会場となる予定です。
一方でその他の年代、つまり30歳以上から50歳代の種目は、翌週の10月30日(金)から11月1日(日)にかけて実施されます。このように日程が完全に分離しているため、ダブルスパートナーとのスケジュール調整や休暇の申請には十分な注意が必要です。
特に混合ダブルスなどで年齢区分が異なるペアを組んでいる場合、どちらのカテゴリーにエントリーするかで日程が変わる可能性があります。自分の出場する種目がどちらの期間に該当するのか、要項が発表され次第すぐに確認し、航空券の手配を進めることを強く推奨します。
北海道内の分散会場とエリア
本大会の最大の特徴は、札幌市や小樽市だけでなく、旭川市、帯広市、釧路市、室蘭市など道内各地に会場が点在している点です。例えば、60歳以上の部は室蘭市の栗林商会アリーナなどが使用される見込みで、札幌からは特急や車で移動する必要があります。
その他の年代も、旭川市や岩見沢市など、札幌中心部から離れた体育館が割り当てられる可能性が高くなっています。これにより、単に「札幌のホテルを取れば安心」というわけにはいかず、会場ごとのアクセスを確認しなければなりません。
各会場間の距離は数十キロから百キロ以上離れていることもあり、当日の朝に移動するのはリスクが伴います。自分がプレーするメイン会場がどこになるのかを予測し、その周辺エリアでの宿泊場所を確保することが、コンディション維持の第一歩です。
大会への参加資格と条件
全日本シニアに出場するためには、公益財団法人日本バドミントン協会の会員登録を済ませていることが大前提となります。その上で、各都道府県で行われる予選会を勝ち抜くか、あるいは協会の推薦枠を獲得する必要があり、非常に狭き門となっています。
また、意外と見落とされがちなのが、大会参加者には公認審判員の資格保有が義務付けられているという点です。試合の勝敗だけでなく、スムーズな大会運営に協力できる知識と資格を持っていることが、シニアの全国大会では求められる重要な要素です。
もし審判資格の有効期限が切れている場合や、まだ取得していない場合は、大会前までに講習会を受けて更新や取得をする必要があります。エントリー手続きの際に資格証の番号が必要になることが多いため、手元の資格証を早めに確認しておきましょう。
昨年度成績による出場権
全日本シニアには、予選を経ずに本戦へ出場できるシード権のような「予選免除枠」が存在しています。具体的には、前年度の全日本シニア大会においてベスト16以上に進出した選手は、翌年の同種目への出場権を自動的に獲得できます。
この権利を行使する場合でも、所定のエントリー手続きは必須であり、期限内に申し込みを行わないと権利が失効してしまいます。また、ペアの変更や種目の変更を行う場合にはこの権利が適用されないケースもあるため、要項の細部まで確認が必要です。
ランキング上位者は予選をスキップできる分、早めに北海道遠征の準備や調整に集中できるアドバンテージがあります。この枠を活用する選手は、予選期間中も実戦感覚が鈍らないよう、オープン大会などに積極的に参加して調整を続けることが望ましいでしょう。
実施種目と年齢カテゴリー
競技は男女別のシングルスとダブルス、そして混合ダブルスの3種目で行われ、30歳以上から5歳刻みでカテゴリーが設定されています。年齢基準は大会開催年度の4月1日時点ではなく、多くの場合はその年の12月末時点などの満年齢規定が適用されるため注意が必要です。
シニア大会の魅力は、同年代のライバルたちと公平な条件で競い合える点にあり、上の年代に挑戦することも可能です。ただし、一度エントリーした年齢区分は大会中に変更することができないため、自身の体力やパートナーとの兼ね合いを慎重に考えるべきです。
特に北海道大会では移動の負担も大きくなるため、無理をして複数の種目を兼ねるよりも、種目を絞って集中するのも一つの戦略です。長期間の遠征となるため、怪我のリスクを最小限に抑えつつ、最大限のパフォーマンスを発揮できるエントリー計画を立てましょう。
広大な北海道での移動と宿泊戦略

北海道での開催は、他の都府県での開催とは比較にならないほど「移動距離」が課題となります。ここでは、現地でのレンタカー事情やホテル選びのポイント、気候への対策について解説します。
会場間移動の距離と時間
北海道は面積が非常に広く、地図上の見た目以上に都市間の移動に時間がかかることを覚悟しなければなりません。例えば、新千歳空港から旭川市の会場までは、高速道路を使っても車で2時間以上、JRの特急でも同程度の時間を要します。
また、室蘭や釧路といった会場も空港からは離れており、公共交通機関の本数も都心部に比べると限られています。試合開始時間に遅れないためには、前日のうちに会場近くの街へ移動しておく「前乗り」が、今回の大会では必須の戦略となるでしょう。
冬が近づく時期の北海道では、峠道などで路面凍結が始まる可能性もゼロではなく、車の運転には細心の注意が必要です。余裕を持った移動計画を立て、ギリギリのスケジュールで行動しないことが、精神的な余裕を生み出しプレーの質を高めます。
早期の宿泊先確保の重要性
2026年の大会期間中は、紅葉シーズンや他の観光需要とも重なり、道内のホテルが混雑することが予想されます。特に地方会場周辺の宿泊施設は数が限られているため、出場が決まる前から仮押さえをしておくくらいのスピード感が求められます。
札幌市内であればホテルの数は豊富ですが、そこから地方の会場へ毎日通うのは現実的ではありません。自分の出場するカテゴリーの会場が発表されたら、即座にその都市または隣接する都市のホテルを予約サイトで検索することをおすすめします。
団体で遠征する場合は、大型バスの手配やまとまった人数の部屋確保が必要となり、さらに難易度が上がります。旅行代理店を通じて早めに相談するか、数ヶ月前からキャンセル規定を確認しつつ、複数の宿を確保しておくなどのリスク管理を行いましょう。
10月下旬の気候と服装
大会が開催される10月下旬から11月上旬の北海道は、本州の真冬に近い寒さになることも珍しくありません。特に朝晩の冷え込みは厳しく、体育館の中も暖房が入るとはいえ、フロアの温度は低くなりがちで筋肉が固まりやすくなります。
試合の合間に体を冷やさないよう、厚手のベンチコートや裏起毛のウィンドブレーカーなど、十分な防寒着を準備する必要があります。アップシューズや厚手のソックスなど、足元の冷え対策も万全にしておかないと、怪我の原因に直結してしまいます。
また、外履きの靴も滑りにくい底のものを選ぶなど、現地の天候に合わせた装備をしていくことが大切です。急な降雪や冷たい雨に見舞われる可能性も考慮し、防水性のあるアウターや手袋などもキャリーバッグに入れておくことを強く推奨します。
大会までのロードマップと準備
本番で最高のパフォーマンスを発揮するためには、数ヶ月前からの計画的な準備が欠かせません。ここでは、予選会への心構えやエントリーの手続き、ペアとの調整について深掘りします。
都道府県予選の突破に向けて
全日本シニアへの切符を手にするための最初の関門は、各都道府県で開催される予選会を勝ち抜くことです。この予選会は例年春から初夏にかけて行われることが多く、冬の間のトレーニング成果が試される重要な大会となります。
予選会では、全日本シニアの出場権をかけた独特の緊張感が漂い、普段の実力を出し切れない選手も少なくありません。メンタル面での準備はもちろん、対戦相手の分析や、苦手なショットの克服など、具体的な対策を持って試合に臨む必要があります。
また、激戦区の都道府県では、予選を通過すること自体が本戦で勝つ以上に難しいと言われることもあります。もし予選で敗退した場合でも、キャンセル待ちや追加推薦の枠が回ってくる可能性もあるため、諦めずに情報を収集し続ける姿勢が大切です。
エントリー手続きと期限
予選を通過した後、本大会への正式なエントリー手続きが必要になりますが、この期限は非常に厳格に設定されています。所属する都道府県協会を通じて申し込む形式が一般的で、書類の不備や振込の遅れは一切認められないため注意が必要です。
特に参加費の支払いや、審判資格の証明書のコピー提出など、事務的な作業が複数発生します。チームの代表者がまとめて行う場合も多いですが、個々の選手が責任を持って自分の登録状況を確認し、ミスがないようにしなければなりません。
Webエントリーシステムが導入されている場合でも、最終的な確定ボタンを押し忘れるといったヒューマンエラーが起こり得ます。締め切り直前はシステムが混雑することもあるため、余裕を持って数日前には全ての手続きを完了させるよう心がけましょう。
ペアとの連携と目標設定
ダブルス競技において、パートナーとの共通理解と目標設定は、技術練習と同じくらい重要な要素となります。全日本シニアという大舞台でどこまで勝ち上がりたいのか、ベスト8なのか優勝なのか、お互いのモチベーションを合わせておく必要があります。
練習では、北海道の広い体育館や寒さを想定したシチュエーションでのゲーム練習を取り入れると効果的です。お互いのコンディションや家庭の事情なども考慮しつつ、遠征に向けたスケジュール調整を早めに行うことで、信頼関係も深まります。
遠征中は行動を共にすることが多くなるため、生活面でのリズムや食事の好みなども事前に話し合っておくとストレスが減ります。試合中だけでなく、オフコートでの良好な関係性が、競った場面での粘り強さやコンビネーションに繋がっていくのです。
競技規則と試合形式の注意点
全国大会ならではの厳格なルールや進行形式を理解しておくことは、不測の事態を防ぐために役立ちます。得点システムやシャトルの規定、服装コードなどについて確認しましょう。
得点システムと進行ルール
全日本シニアでは、基本的に現行のBWFルールに基づいた21点3ゲームマッチ、ラリーポイント制が採用されます。ただし、参加ペア数が膨大になる初期のラウンドや、進行が遅れている場合には、ポイント数が短縮されるローカルルールが適用される可能性もあります。
また、試合前のウォーミングアップ時間は非常に短く制限されることが通例で、コートに入ってから2分程度で試合開始となります。コート外での準備運動を十分に行い、入った瞬間から全力で動ける状態を作っておくことが、立ち上がりを制するコツです。
敗者審判制が採用されることが多く、試合に負けた直後に主審や線審を担当しなければならないケースがあります。悔しい気持ちを切り替えて、公平かつ正確なジャッジを行うことも、選手としての品格とマナーとして強く求められています。
使用シャトルと用具規定
大会で使用されるシャトルは、日本バドミントン協会の第1種検定合格球であり、飛行性能や耐久性が保証された高品質なものです。北海道の気候や体育館の空調に合わせて、シャトルスピード番号(通常は3番や4番など)が適切に選択されます。
ラケットやウェアに関しても、協会の検定審査に合格した公認品を使用しなければならず、違反すると失格になる恐れがあります。特にウェアの背面にあるロゴの大きさや数、ゼッケンの取り付け位置などには細かい規定があり、事前のチェックが必須です。
ストリングのポンド数やグリップの状態など、用具のメンテナンスも万全にしておくことが、ベストパフォーマンスに繋がります。予備のラケットやシューズの紐など、消耗品のスペアも必ず持参し、トラブルがあっても動じない準備をしておきましょう。
ユニフォームと背面ゼッケン
全日本シニアのような公式戦では、チーム名や氏名が入った背面ゼッケンの着用が義務付けられており、その規定も厳格です。ゼッケンの色や文字の大きさ、フォントなどが規定通りでない場合、コートに入場できないという最悪の事態も想定されます。
また、ダブルスのペアは、原則として同色・同デザインのウェアを着用することがルールとして定められています。色が似ていてもデザインが異なる場合は認められないことがあるため、必ず事前にペアで揃えたユニフォームを用意しなければなりません。
近年では、派手なデザインや多くのスポンサーロゴが入ったウェアも増えていますが、大会規定に抵触していないか確認が必要です。試合当日に慌てて売店でウェアを購入することにならないよう、要項に記載された服装規定を熟読しておきましょう。
北海道開催ならではの楽しみ方

せっかく北海道まで遠征するのですから、試合以外の時間も充実させて、心身ともにリフレッシュしたいものです。ここでは、現地のグルメや観光、お土産選びについて紹介します。
秋の北海道グルメを満喫する
10月下旬の北海道は「食欲の秋」の真っ只中であり、海の幸も山の幸も最も美味しい時期を迎えています。特に脂の乗ったサンマや戻りガツオ、そして新鮮なイクラやカニなどの海鮮料理は、遠征の疲れを吹き飛ばすほどのご馳走です。
また、札幌の味噌ラーメンや旭川の醤油ラーメンなど、開催地ごとのご当地ラーメンを食べ歩くのも楽しみの一つです。試合前日は消化の良いものを摂り、試合が終わった後の打ち上げで思い切り北海道の味覚を堪能するのが、選手の定番コースと言えます。
ジンギスカンやスープカレーなど、体を芯から温める料理も、寒冷地での大会期間中には特におすすめのメニューです。人気店は予約で埋まることも早いため、試合日程が決まり次第、レストランの予約も済ませておくとスムーズに食事を楽しめます。
試合前後の観光スポット
試合の合間や大会終了後には、北海道の大自然や観光名所を訪れて、リラックスする時間を設けるのも良いでしょう。札幌近郊であれば、時計台や大通公園の散策、少し足を伸ばして小樽運河のレトロな街並みを歩くのが定番のコースです。
旭川方面であれば、旭山動物園で動物たちの生き生きとした姿を見たり、美瑛の丘で美しい風景を写真に収めたりできます。レンタカーがあれば行動範囲が格段に広がるため、ドライブを楽しみながら、北海道ならではの雄大な景色を満喫できます。
ただし、観光に夢中になりすぎて体を冷やしてしまったり、長時間の移動で疲労を溜めたりしないよう注意が必要です。あくまで試合がメインであることを忘れず、コンディションに影響しない範囲で、適度な息抜きとして観光を取り入れましょう。
人気のお土産とショッピング
北海道土産の定番といえば、白い恋人やロイズのチョコレート、六花亭のバターサンドなど、誰もが喜ぶ銘菓が豊富に揃っています。新千歳空港にはこれらのお店が一堂に会しており、帰りのフライト前にまとめて買い物を済ませることができます。
また、海産物市場からカニや鮭を自宅へ配送したり、地元のスーパーでしか買えない限定のお菓子を探したりするのも楽しい体験です。バドミントン仲間や職場の同僚へのお土産選ぶ時間は、大会の思い出を共有するための大切なプロセスでもあります。
かさばるお土産を持ち歩くのは大変なので、配送サービスをうまく活用して、身軽に移動できるように工夫しましょう。自分用のお土産として、北海道限定のバドミントングッズや大会記念Tシャツを購入するのも、良い記念になるはずです。
まとめ
2026年の全日本シニアバドミントン選手権大会は、北海道各地を会場とする分散開催であり、入念な事前準備が成功の鍵を握ります。日程は10月下旬から11月上旬にかけて、60歳以上の部とその他の年代で分かれているため、まずは自分のスケジュールを確認しましょう。
会場間の距離が長いため、出場会場に合わせた宿泊先の確保と、レンタカーなどを含めた移動手段の手配を最優先で行う必要があります。寒さ対策としての防寒着や、大会規定に沿ったウェアの準備も忘れてはなりません。
予選を勝ち抜くための練習はもちろん、パートナーとの連携や事務的なエントリー手続きも、計画的に進めていくことが大切です。北海道の美味しい食事や観光も楽しみつつ、万全の状態でコートに立ち、最高のプレーができるよう準備を始めましょう!


