まずは握りの判断軸を一つ決め、迷いを減らすところから始めてみませんか。
- 親指の当て面は広く使うと安定しやすいです。
- 人差し指は方向付け、残りの指は支えが役割です。
- 力は面の中心へまっすぐ伝える意識が目安です。
- 握り替えは準備の早さで余裕が生まれます。
- テープの厚み調整は指圧の配分を助けます。
- 家練では速度より再現性の維持を大切にします。
- 七割成功で負荷設定を見直すと続けやすいです。
バドミントンのバックハンドの持ち方|要約ガイド
ここでは基礎の握りを地図にします。要は親指の向き、手の中での位置、指圧の配分です。形だけを真似るより、力がどこへ流れるかを意識すると安定します。面を静かに保つほどコントロールが生まれます。焦らず、同じ準備から同じ球質を出す再現性を狙いましょう。
注意:親指の当て面が点になると面が暴れます。広い面で押さえる意識を持つと、ラケットのブレが減ります。握り過ぎは可動域を狭めます。軽く包んで必要な瞬間だけ締める流れが目安です。
手順ステップ
STEP 1 ラケットを床に立て、自然に握り落とす形を作る。
STEP 2 八角の角に親指の腹を沿わせ、面の向きを確認する。
STEP 3 人差し指を軽く前へ伸ばし、方向付けを担わせる。
STEP 4 中指薬指小指は柄の奥を包み、支点を安定させる。
STEP 5 小さな回内回外で面が静かに動くかを確かめる。
ミニ用語集
V字:親指と人差し指の間にできる角度のこと。面の方向指標になります。
回内回外:前腕の内外回転。面角を微調整する動きです。
支点:力の掛かる中心。手のひらの中の固定点の意図です。
面:シャトルに当たるラケットの向き。球質を決める要素です。
握り替え:ショットに応じた持ち方の切り替え。時間の作り方が鍵です。
グリップ形状とV字の合わせ方
柄は八角形です。角のどこに親指を置くかで面の初期向きが決まります。V字の頂点をシャフト方向に軽く向け、親指の腹で角を包むと面が落ち着きます。人差し指は鉤状にせず、軽く前へ伸ばすと方向の微調整がしやすいです。見た目より触覚を頼ると再現しやすくなります。
親指の当て面と力の方向
親指は点ではなく面で当てる意識が合います。押す方向はラケット面の中心へ。斜めに力が入ると面が開閉し、打球がばらつきやすいです。親指の第一関節あたりで押さえ、必要な瞬間だけ圧を上げる運用が合理的です。常時強く握るより、静と動の切り替えが安定を生みます。
指圧の配分と握り替えの目安
中指薬指小指は支えの役割です。親指人差し指で方向を作り、残りで柄を包む配分が目安です。握り替えは肘が体の前にあると速くなります。手だけで替えようとすると遅れやすいです。肩と肘の位置を整えると、自然に時間が生まれます。構えの工夫が最短経路です。
打点別の角度と面の安定
高い打点では手首を固め過ぎない方が軌道が作りやすいです。低い打点は親指の当て面を広くし、面を前へ滑らせる意識が安全側になります。背中側で捌く場面は、体を少し開いて通り道を作ると面が暴れにくいです。角度は足の向きにも影響されます。全身で整える視点が役立ちます。
よくある誤解のほぐし方
強く握れば安定するという考えは一部のみ正しいです。固定が過ぎると面が急に切り替わり、コントロールが難しくなります。逆に緩すぎると遅れます。面の静けさを合図に調整するとほどよい点が見つかります。数回の反復で手応えが変わるはずです。
ショット別で変える握りの配分と切り替え

同じ持ち方で全てを賄うより、配分を少し変える方が再現性は上がります。ここではドライブ系、クリア系、ネット前の三場面で、親指の角度と指圧の使い分けをまとめます。切り替えの起点は構えです。準備の一貫性が迷いを減らします。
| 場面 | 親指の角度 | 指圧配分 | 面の目安 |
|---|---|---|---|
| ドライブ/プッシュ | 角に広く当てる | 親指やや強め | やや閉じて直線的 |
| クリア/ハイバック | 角と面の間 | 全体で支える | ニュートラルで伸び |
| ネット前/ヘアピン | 面寄りに浅く | 軽く触れて抜く | 前に滑らせて低軌道 |
よくある失敗と回避策
配分が毎回変わる:構えを一枚の絵に固定すると安定します。
親指で押し過ぎる:当て面を広くし、押す時間を短くすると静かになります。
面が開き過ぎる:人差し指を軽く前へ置き、方向の舵取りに使うと収まります。
ミニチェックリスト
□ 構えの写真を毎回同じ角度で撮れているか
□ 親指の腹が角を面で捉えているか
□ 人差し指で方向を微調整できているか
□ 切り替えの合図が体の前で作れているか
□ ネット前で面を前に滑らせているか
ドライブとプッシュの握り
直線的な打球が欲しい場面です。親指の腹を角へ当て、面をわずかに閉じると直進性が出ます。指圧は親指やや強め、他の指は支え役です。予備動作を小さくすると相手に読まれにくいです。力は短くまっすぐ。余分な振りは省くほど精度が上がります。
クリアやハイバックの握り
伸びのある高さが求められます。親指は角と面の間に当て、全体で柄を包む配分が合います。面をニュートラルに保ち、前腕の回転で角度を作ると軌道が安定します。体の前で打点を確保すると再現性が高まります。無理に力を足さなくても届きやすくなります。
ネット前の繊細な握り
ヘアピンやネット前の押し合いでは、親指の圧は最小限が目安です。面を前に滑らせ、当てた後は斜め下へ抜くとタッチネットの不安が減ります。人差し指は方向の微調整に使います。低さより成功率を優先に置くと展開が作りやすいです。細部の一貫性が効いてきます。
持ち方を安定させる身体の使い方と連動
手先だけで整えようとすると限界があります。安定の土台は肘の位置、肩の通り道、体幹の静けさにあります。ここでは体の動きと持ち方の関係を整理し、負担の少ない力の伝え方をまとめます。静と動の切り替えで精度が育ちます。
比較ブロック
強く握る利点:衝撃に負けにくい。面の初期角がズレにくい。
強く握る注意:回内回外が出にくい。面が急に切り替わりやすい。
軽く握る利点:微調整がしやすい。長時間の負担が少ない。
軽く握る注意:衝撃で面が負けやすい。押し込みが浅くなる。
Q&AミニFAQ
Q. 手首を固めるべきか
A. 初動は柔らかく、当たる瞬間だけ締める切り替えが目安です。
Q. 肘の高さはどこか
A. みぞおち付近を目安に体の前へ置くと切り替えが速いです。
Q. 体幹はどう使うか
A. 足で減速し、上体の揺れを抑えると面が静かになりやすいです。
ベンチマーク早見
・肘は体の前で高さ一定
・肩の通り道を先に作る
・当たりは短く押し切る
・面の静けさを毎回確認
・成功率七割で負荷調整
手首の回内回外を最小の動きで扱う
面の角度は前腕の小さな回転で整います。大きく使うと軌道が変わりやすいです。親指と人差し指で方向を作り、残りの指で支える配分が合います。目安は「面が静かに動く範囲」です。必要最小限で合わせると、打点のブレが減ります。少ない動きが安定へつながります。
肘と肩のラインで通り道を確保する
肘が後ろに下がると時間が足りなくなります。体の前に置くと切り替えの余裕ができます。肩は力を流す通路です。早めに向きを合わせ、面の通り道を確保すると押し込みが出やすいです。足の向きも影響します。全身で一本の線を通す意識が役立ちます。
体幹の静けさと面の安定
面が暴れる時は上体が揺れていることが多いです。減速を腰の下で行い、接地を静かにすると面が安定します。呼吸を止めないことも重要です。短い吐きで当たりを支えると余計な力が抜けます。小さな基準の積み重ねが精度を引き上げます。
試合で生きる握り替えのタイミングと流れ

実戦では判断の速さが価値になります。握り替えは時間の作り方と配球の設計で現実的になります。ここでは切り替えの合図と、ラリー中で余裕を生む流れをまとめます。読まれにくさと再現性の両立を狙いましょう。
- 返球方向を先に決めると切り替えが速いです。
- クロスで時間を作ると余裕が生まれます。
- 足の減速を早めると面が静かになります。
- 同じ構えから選択肢を増やすと読まれにくいです。
- 終盤は強みの一本へ配分を寄せると安定します。
- 点差で配球の広さを調整すると流れが作れます。
- 再開テンポを一定に保つと落ち着きが戻ります。
構えを固定し、切り替えの合図を「肘を前へ」に統一したところ、レシーブからのドライブが安定しました。配球で時間を作る感覚が、握り替えの余裕へ直結した実感がありました。
ミニ統計
・クロス返球は直線より平均して準備時間を確保しやすい傾向。
・同じ構えの維持は相手の読みを分散させ、選択肢を守ります。
・再開テンポの固定は終盤の精度維持に寄与します。
握り替えの時間を作る配球設計
クロスで奥へ押すと戻りの間で切り替えができます。相手の打点を高くさせると時間がさらに伸びます。直線で詰められる展開が続くなら、一度緩急を混ぜて外すのも現実的です。配球は技術のための舞台装置です。握り替えを前提にした設計が効果を生みます。
レシーブから攻撃へ移る合図
合図は早すぎても遅すぎても効きません。相手が打ち終えた瞬間に肘を前へ送り、親指の角度を合わせる準備を始めます。構えを崩さず、足で減速して面を静かに保ちます。短い押しで直線を通すと流れが変わりやすいです。小さな一貫性が積み上がります。
ダブルスとシングルスの違い
ダブルスは連打の速度が上がります。握り替えは最短の動きが目安です。シングルスは配球の幅が広く、時間の作り方が違います。いずれも構えの固定が優先です。自分の強みへ寄せる配分で、無理のない判断を増やすと終盤の安定に繋がります。
家でできる握り強化ドリルとメンテナンス
環境がなくても積める練習があります。ここでは指圧の鍛錬、面の静けさ、道具の調整の三点に分け、短時間で回せるメニューをまとめました。速度より再現性を大切にすると定着が速いです。安全側の負荷で続けましょう。
- ゴムボールを潰す練習は親指の感覚を整えます。
- ペン回し風の前腕回転で面の滑らかさを育てます。
- 壁に面を当てて静かに押すと角度の癖が分かります。
- タオルを握って離す反復は切り替えの感覚を磨きます。
- 鏡の前で構えを固定すると一貫性が高まります。
- 動画でV字の向きを記録すると再現しやすいです。
- テープの厚みを変えて指圧の配分を見つけます。
手順ステップ
STEP 1 面を壁へ軽く当て、静かに押して角度を確かめる。
STEP 2 ゴムボールを十回だけ潰し、親指の面で押す感覚を掴む。
STEP 3 タオル握り離し二十回で切り替えの速度を整える。
STEP 4 鏡の前で構えを三枚撮り、V字の向きを確認する。
STEP 5 グリップテープを一巻増減し、指圧の配分を微調整。
注意:壁当ては静かな押しだけに留めると安心です。強く叩くと道具を痛めます。握力系は翌日に残らない範囲が目安です。疲労が濃い場合は柔らかいドリルに切り替えると継続しやすいです。
指圧を整えるミニドリル
ゴムボールを潰して離すだけでも感覚は育ちます。親指の面で押す意識を保ち、当たる瞬間だけ圧を上げます。離す時は力を抜いて可動域を確かめます。短い回数で終えると翌日も続けやすいです。飽きずに積むことが上達の近道になります。
面の静けさを確認する壁当て
ラケット面を壁に触れる程度に当て、静かに押します。角度が合っていれば面が滑らかに前へ動きます。ガタつくなら親指の当て面や人差し指の方向を微調整します。動画を撮ると癖が見えやすいです。短い時間でも効果が出やすい練習です。
グリップテープの厚み調整
指が細い方は一巻増やすと親指の当て面が作りやすいです。手が大きい方は薄くして角を感じやすくすると制御が楽になります。テープの素材も影響します。吸い付きが強いと軽い力で保持できます。変更は一つずつ試すと原因が見えやすいです。
年齢や手の大きさ別の調整と道具の選択
同じ理屈でも体は違います。ここでは手の大きさ、年齢、道具特性の観点から持ち方の合わせ方をまとめます。小さな調整で大きく変わることがあります。無理のない設定から進めると安心です。継続のしやすさを最優先に置きましょう。
| タイプ | グリップ径の目安 | テープ枚数 | 親指の当て面 |
|---|---|---|---|
| 手が小さい | 細め | +1〜2 | 角を広く包む |
| 標準 | 標準 | ±0〜1 | 角と面の間 |
| 手が大きい | 太め | −1 | 角をはっきり感じる |
Q&AミニFAQ
Q. 子どもは何を優先するか
A. 太さより軽さと握りやすさです。面の静けさを合図に調整すると良いです。
Q. 手汗が多い場合は
A. 吸汗性の高いテープに替えると指圧が安定します。巻き直しも効果的です。
Q. 痛みが出る時の対処は
A. 無理を避け、厚みや当て面を見直します。専門家の相談も安心です。
手が小さく角を感じにくかったため、テープ一巻で厚みを整えました。親指の当て面が作りやすくなり、面の静けさが増しました。小さな調整が握り全体の落ち着きへ直結しました。
小学生や手が小さい方向けの合わせ方
細めの柄にテープを一巻追加すると親指の当て面が作りやすいです。軽さを優先し、長時間でも疲れにくい設定が続けやすさに繋がります。動きは大きくなりがちです。面の静けさを合図に、短い反復を積むと形が整っていきます。焦らずに進めるのが現実的です。
手が大きい方やパワー型の合わせ方
太めの柄や角をはっきり感じる設定が合います。親指で押し込みやすく、面が負けにくいです。強度は上がりますが固め過ぎには注意です。回内回外の微調整が効く範囲を残すとコントロールが楽になります。バランスの良い配分が狙い目です。
グリップ形状や素材の選び方
角が立つ形は面の初期向きが分かりやすいです。丸寄りは握り替えが滑らかになります。素材の吸汗性や摩擦も影響します。手汗が多い方は吸汗タイプが扱いやすいです。季節で巻き替える運用も有効です。小さな工夫が再現性を支えます。
まとめ
バックハンドの要は持ち方です。親指の当て面を広く使い、面の静けさを合図に配分を整えると安定します。ショット別に配分を切り替え、肘を体の前へ置く構えで余裕を作ると握り替えが速くなります。家練では短い反復で感覚を育て、道具は手の大きさや汗の量に合わせると扱いやすいです。
試合では配球で時間を作り、同じ構えから選ぶ一貫性が読まれにくさを生みます。成功率七割を目安に負荷を調整し、翌日に残らない練習で継続性を高めましょう。小さな基準の積み重ねが、明日の一本を支えてくれます。


