この記事は前衛と後衛の役割を出発点に、重量・バランス・シャフト硬さ・グリップ・テンションの順で整理しました。試打の方法や記録のコツも触れ、練習と試合をつなぐ選び方に落とし込みます。迷ったら優先順位に戻れる構成です!
バドミントンのダブルスで合うラケットを選ぶ基準と型の目安|最新事情
最初に全体像を押さえます。役割の明確化→重量クラス→バランス→シャフト硬さ→グリップとテンションの順で検討すると筋道が通ります。打てるかどうかだけでなく、連係のしやすさで見ると選択が安定します。
- 前衛後衛の得意を言語化して役割を固定
- 重量は疲労の出方で上下を決める
- バランスは守備と連係のしやすさで選ぶ
- シャフト硬さは再現性の高さを優先
- グリップは握り替えの速度で整える
- テンションは打感の幅を残す設定にする
- 試打は同条件で三本を短時間で回す
- 記録は言葉と数で残し次に活かす
注意:流行の一本化は視野を狭めがちです。目的が違えば最適も変わります。まず自分たちの試合運びの型を言葉にしましょう。
手順ステップ:①役割の強みを三語で書く→②現行ラケットの不満を二つに絞る→③重量クラスを一段だけ振る→④バランスを隣接のタイプで比較→⑤同テンションで5分ずつ回す。
ダブルスで優先したい球質と操作性
ダブルスは配球の密度が高く、速い展開で面の向きが乱れやすいです。球質の派手さより、同じフォームで出せる球の再現性が価値を持ちます。
短いストロークで伸びる球、ネット前で弾きやすい面、守備で面が残る感覚があると連係が楽になります。結果として点差が開きやすくなるのがこの特性です。
重量クラスの目安と疲労の出方
同じ重さ表記でも実質の疲労は異なります。スイングのトップが重ければ軽量でも疲れますし、バランスが中央寄りならやや重くても楽に回ることがあります。
練習の後半で面が落ちるなら一段軽く、守備で押し負けるなら一段重くという調整が目安です。疲労の出方を基準にすると判断がぶれにくいです。
バランスで変わる守備範囲
ヘッドライトは取り回しに優れ、前衛の細かい連係が整いやすいです。ヘッドヘビーは打ち抜く球で押し返しやすく、後衛の決定力を底上げします。
中央寄りは両立を狙えますが、どっちつかずに感じることもあります。役割の強みに合わせて一段だけ寄せ、違和感が出たら戻す、という動きが現実的です。
シャフト硬さと再現性の関係
硬いとタイミングの許容が狭まり、当たりは鋭くなります。柔らかいと許容は広がりますが、遅れで面が暴れることがあります。
大事なのは同じ当て方で同じ球が出るかどうかです。硬さは一段の違いでも印象が変わるため、他条件を固定した比較が役立ちます。
グリップ太さと握り替えの速度
太いと面が安定し、細いと切り返しが速くなります。親指の当て位置が毎回揃う太さが扱いやすさの基準です。
巻き直しで一段の調整が可能なため、購入時の太さに固執せず、実戦で微調整する前提で考えると柔軟に運べます。
役割別に見る重量とバランスの合わせ方

役割で必要な動きが変わります。前衛は取り回しと短い弾き、後衛は押し返しと伸びが鍵です。体力とフォームの癖を重ねて見ると、一本に無理をさせずに組み合わせで強みを引き出せます。
| 役割 | 重量の傾向 | バランス | ねらい |
|---|---|---|---|
| 前衛 | やや軽め | ヘッドライト〜中央 | 素早い面作りと低軌道の連発 |
| 後衛 | 中量〜やや重め | 中央〜ヘッドヘビー | 押し返しと決定打の伸び |
| ミックス前衛 | 軽め | ライト寄り | 前で触り続ける継続力 |
| ミックス後衛 | 中量 | 中央寄り | 守備と上からの両立 |
| ユーティリティ | 中量 | 中央 | 試合の流れで役割を行き来 |
メリット
役割で選ぶと強みが伸びます。連係も明確になり、ミスの解釈が揃いやすくなります。
デメリット
状況が変わると不足が見えます。予備で逆寄りの一本を持つと安心です。
ミニFAQ:Q. 二人とも同じ仕様で良い? A. 似た仕様でも問題はありませんが、役割の強みを補完する差があると楽です。Q. 交代が多いときは? A. 中央寄りで運用の柔らかさを優先するのも手です。Q. 重さが不安です。A. 迷ったら疲労の出方を基準に一段軽くが目安です。
前衛が扱いやすい仕様の傾向
取り回しが第一です。軽量寄りでライト寄りのバランスにすると、ネット前での弾きと面作りが安定します。
シャフトは中間域に置くと守備の許容が広がります。低軌道の連続が主題なら、テンションはやや低めで食い付きの幅を残す考え方も候補です。
後衛が扱いやすい仕様の傾向
押し返しと伸びが鍵です。中量〜やや重めで中央〜ヘッドヘビーに寄せると、半歩遅れても球が前へ進みます。
シャフトは中間からやや硬めにすると、上からの決定球が輪郭を保ちやすいです。守備が苦しいならテンションを一段落として許容を作ります。
ミックスでの調整と補完
前衛は触り続ける設計、後衛は伸びる設計で補完します。二人の疲労曲線がずれるなら、後衛のみ重さを落としてバランスで伸びを作る選択もあります。
ラリーのテンポが合えば、多少の弱点は連係で補えます。仕様の差は会話で運用へ変換しましょう。
シャフトの硬さとグリップ設計で整える再現性
同じ動きで同じ球が出る設計は、ダブルスの安定に直結します。硬さの段差とグリップ太さ、そして握り替えの滑らかさを合わせて考えると、細かな連係が整います。
- 硬さは一段差でも印象が変わる
- 中間域は守備の許容が広い
- 太さは親指の位置で合わせる
- テープの巻き直しで微修正
- 乾燥時期は滑り対策を先に用意
- 汗の多い日は吸汗系を選択
- 握り替えは面の初動で確認
- 動画で親指位置を定点観察
硬さの選び方チェック
フルスイングで当たりが前へ抜けるなら硬すぎの兆しです。逆に引っかかる感覚が強いなら柔らかさが過多かもしれません。
五割の力で同じ軌道が出るかを基準に、上と下を比べてみます。再現性の高さが見つかると、守備でも面が残りやすくなります。
グリップレイヤーと太さの合わせ方
基材の太さを変えずに、巻きで一段調整する手があります。親指の面が毎回同じ角度で置ける太さが扱いやすいです。
厚巻きで安定、薄巻きで切り返しという傾向を念頭に、季節や汗の量で素材を替えると通年の再現性が上がります。
手首負担を抑える重量配分
手首の張りは重量だけでなく、バランスでも変わります。先が効きすぎると回外の負担が増えます。
中央寄りへ少し戻す、もしくはグリップ側を重ね巻きして手元重心に寄せると負担は軽くなりやすいです。無理をしない調整が長く続けるコツです。
よくある失敗と回避策:
硬さだけを動かす=他条件も一緒に動き印象が混ざります。比較は一項目ずつが目安です。
太さを急に変える=握り替えの位置感覚が乱れます。薄巻きの重ねで段階的に移行します。
汗対策の後回し=面の初動が遅れます。季節前に素材を切り替える準備が安心です。
ミニ用語集:しなり=当たり前のたわみでエネルギーを乗せる現象/戻り=たわみが復元して面が前を向く速さ/面の初動=打ち出し直前のわずかな面の動き。
ヘッドバランスとガットテンションの現実的な落としどころ

同じフレームでもガットとテンションで印象が大きく変わります。ヘッドの効きと張りの強さを合わせて調整し、守備の許容を残しつつ攻撃の伸びを引き出すのが現実的です。
ミニ統計:練習で一段低いテンションに落とした場合、守備の成功回数が増えたという報告が複数あります。対して決定力の体感は微減で、配球の質で補えるケースが多い傾向です。
ミニチェックリスト:□ 守備で面が残る □ 前衛の弾きが連続する □ 後衛で押し返せる □ 低めでも球が沈む □ 高めでも弾かれない。
「テンションを落としたら返球が増え、展開が楽になりました。押し込みは配球で作れると分かってから、試合の流れが安定しました。」
テンションのレンジを決める考え方
高いと直進性が上がり、低いと食い付きが増えます。守備の成功を優先するなら、練習で一段下げた設定を試す価値があります。
同じテンションでもガットの種類で印象が変わるため、素材の伸びやすさも含めて幅で捉えると長く安定します。
ヘッドバランスを運用で微修正
先の効きが過剰なら、手元側の重ね巻きで重心を寄せます。逆に伸びが足りなければ先端側の重みを増やす調整もあります。
フレームを加工せずに小さく動かす運用が、試合中の違和感を減らします。変更は一度に一か所が分かりやすいです。
フレーム形状と面安定の傾向
面の広さや有効打点の位置は形状で変わります。広い面は許容が広がり、狭い面は当たりの輪郭がくっきりします。
ダブルスでは取り回しと許容の両立が価値を持つため、形状は打点のばらつきで選ぶと実戦的です。印象はテンションでさらに変わります。
バドミントン ダブルス ラケットの実戦選定プロセス
ここからは手順化です。同条件試打と記録、そして週単位の見直しを回すだけで、選択の精度は安定していきます。迷ったら「役割→重量→バランス」へ戻るのが近道です。
ベンチマーク早見:・5割スイングで直線が出るか・守備で面が残るか・前衛の弾きが連続するか・後衛で半歩遅れでも前へ伸びるか・試合後半で面が落ちないか。
手順ステップ:①三本を同テンションで用意→②5分ずつ交代で試打→③役割を入れ替え再試打→④数値と語で記録→⑤翌練習で上位二本を再確認。
注意:一日に多くの本数を試すと印象が混ざります。候補は三本までに絞り、同条件で比べる準備が効果的です。
予算配分と試打順の決め方
まず上限を決め、消耗品の費用も含めて考えます。試打は現行に近い一本から始め、上下に一段振った二本を続けます。
差が明確に出る並べ方にすると結論が速く、購入後の微修正も読みやすいです。合わなければ戻せる余白を残す発想が安心です。
データと感覚を同じ紙に残す
重量、バランス、テンションの数字と、弾き、伸び、守備の語を同じ欄に書きます。五割と八割の二段で評価すると、力の違いに対する再現性が見えます。
動画は一つの角度に固定し、面の初動だけを確認すると比較が速いです。
週ごとの見直しで定着させる
一度で決めず、週単位で再確認します。練習内容や対戦相手で印象は揺れますが、再現性の高い一本はぶれ幅が小さくなります。
迷いが残るときは役割に立ち返り、流れを作れるかどうかで判断します。使い続けて楽かどうかも重要な指標です。
メンテナンスと買い替えの現実的な目安
良い選択もケアが伴ってこそ真価を発揮します。ガット交換、フレームの点検、試合前の準備を習慣にすると、調子の波が小さくなります。道具の寿命を見極める視点も身につきます。
ミニFAQ:Q. ガットはどのくらいで交換? A. 使用頻度で変わりますが、打感が鈍ったら早めが目安です。Q. 予備は必要? A. テンション違いで二本あると試合が安定します。Q. フレームの寿命は? A. ひびや傷の広がりが増えたら検討時期です。
ミニチェックリスト:□ 打球音が鈍い □ 面の戻りが遅い □ 目視でフレームの傷が増えた □ グリップが滑る □ テンション差で迷いが出る。
ミニ統計:試合前にテンションとグリップを整えたチームは、序盤の失点が減る傾向が報告されています。準備の一手間が展開の速さに直結します。
ガット交換サイクルの考え方
打感の鈍りや戻りの遅さを感じたら交換が目安です。練習量が多い時期は早めに回すと守備が安定します。
テンションは季節で一段動かし、同じ直線が出る幅を保つと年間を通して扱いやすくなります。
フレームの寿命サインを見つける
細かなひびや塗装の剥がれが増えたら注意です。打球時の音が変わる、面がたわみすぎるなどの兆しが重なれば買い替えの検討材料になります。
無理を続けるより、早めの移行でケガと不調の連鎖を避ける発想が安全です。
試合前の点検ルーティン
テンション確認、グリップの滑り取り、フレームの目視点検を短時間で回します。予備はテンション違いで二本用意すると展開に合わせやすいです。
当日の床や照明の条件も確認し、弾きと伸びの使い分けを早めに共有すると安心です。
まとめ
ダブルスのラケット選びは、一本に全てを求めるより、役割と運用で強みを引き出す設計が現実的です。選択の順序を「役割→重量→バランス→硬さ→グリップ→テンション」と決めると、迷っても戻る場所ができます。
試打は三本に絞り、同条件で短く回すと違いが浮かびます。数と語で記録を残し、週単位の見直しで定着させると、試合の序盤から流れを握りやすくなります。
メンテナンスは性能の一部です。ガットとグリップの更新、フレームの点検、予備の運用を習慣化すると、守備の許容と攻撃の伸びが安定します。
道具はプレーを後押しする相棒です。あなたの配球と連係を支える一本を、無理のない手順で見つけていきましょう!


